イベント最速理論(未完成版 3章
2016年12月17日 同人イベント3章.イベント最速理論(グループ)
「数、それは暴力である」
この章ではグループでのイベントにおける頒布物回収の手口を見て行きます。
あなたには心強い仲間がいます。時にはお互いの利益がぶつかり合うこともあるでしょう。
それでもやはり仲間とはいいものです。
利用し、利用され、信頼を育み、お互いの最適解を探して、自分の欲しいものを手に入れましょう。
この章ではほぼコミケを想定した書き方となっております。
○戦は数か?~数の暴力、要望の多岐化~
数です。
基本的に戦は数です。数の暴力こそが正義です。
2人、3人、4人、5人……増えれば増えるほどさまざまな動きが可能となります。
特にコミケのようにホール間をまたいだり、シャッターという超大手が存在するイベントとなりますと、分担できるということが大きな力になるわけです。
具体的に6人いたC89の3日目ですと、東123ホールに2人、東456ホールに2人、そして西館に2人という配置で、私は西の指揮を執りました。お互いに依頼しあうことでホール間を越えて手に入れられるという寸法です。
さらに西館において私が島中、もう一人がシャッターを分担しました。これによってシャッター島中両方の本を同時進行で手に入れることが可能となるわけです。
一人では、不可能です。不可能なのです。
ゆえに数は絶対なのです。
人数をかければかけるほど手に入れられる範囲が広がる事はお分かりいただけたかと思います。
が、デメリットも多少存在します。
当然ながらグループ人数が増えるとリーダーの負担(後述)が増えます。やれる事が増える分増えていくわけです。主な要因は要望の多岐化です。3人から出てくる購入リストと、10人から出てくる購入リスト、どちらが複雑な事になるのか考えるまでもありませんよね。各々の好みの違いからシャッターや壁が増えると、いかに人数が多くても分担が難しくなっていきます。お金のやり取りも煩雑化する恐れがあります。
このようにデメリットもありますが、基本的にはメリットの方が大きいでしょう、特にコミケにおいては。
-ここどこに入れるか考える-
(コミケにおいてグループを組むにあたり、リーダーは置いといて、サブリーダー的存在……つまり、館内の指示を出せる人間というのが数人いると非常に有効ではないかなと思っております。人数が多くなるとリーダーだけで指示を出すのは非常に困難、特に開始した後の連絡が煩雑化するのを避けたいので(いくらLINEがあるとはいえ)サブリーダー的存在がいると役に立つのではないでしょうか。また、遊撃隊的存在……つまり、「自分の買うものが最小限で、手伝いがメイン」の方、がいらっしゃるとぐっと楽になりますね。要求が少なくてしかもがっつり手伝ってくれるなんて神でしょうか? この有無は大変大きいものです。初手どこに配置しても不満がでませんからね)
-ここどこに入れるか考える-
○差配の重要性①~合体リスト作成、連絡手段、指示の一元化、金~
差配とは、要するにリーダーの采配のことです。リーダーの腕次第でグループ全体の動き、戦利品分配の円滑さが決まります。
リーダーのやる事を一つ一つ見ていきましょう。
・合体リスト作成
グループ各員の要望(購入リスト)をまとめ上げ、一つのリストを作成します。これを基にしてグループ全体を動かしていくわけです。この時どこまで合体リストに加えるのか……というのは各員の要望次第なので難しいところではあります。「そこは自分で行ってくれ」、という切捨てをしなければならないこともあるでしょう。
もう一つ重要なのは、複数依頼があった場合に購入数を間違えない事です。数間違いは非常に信用を失うので注意しましょう……、自分を数に入れていなかった、という失敗がよくあります。
これらの事に注意しながら作成しましょう。
・連絡手段の確保
昔は非常に重要でした。無線機を使って連絡を取り合っていた人が大勢いました、彼らこそ修羅勢だ……と憧れていたものです。
しかし時代は変わりました。移動基地局のおかげで開始直後の電波が飛び交う時間帯でもかなりスムーズに携帯で連絡が取れるようになりました。LINEにより多人数への連絡がさらに取りやすくなったと思います。
昔なら集合場所を先に決めておくことも多かったでしょうが、今なら後から決める事の方が多いでしょう。
ですのでこの項目は余り意味をなさないかもしれません。電池の持ちに注意しましょうくらいかと。
・指示をなるべく一元化する
なるべく、なるべく指示は一元化したほうが良いと思います。
グループ各員の横同士のつながり……やり取りを全てストップしてしまうのは流動性が無くなって余りいいとは思いません、ですが言った言ってない頼んだ頼まれてないの無用なトラブルの元になる可能性はあるのです。
購入指示に関しては一旦リーダーを介する、というのをなるべくならやった方がよいのではないでしょうか?
リーダー不在、時間が無い、リーダー自体が各人を信頼している、とまでなれば個別でやってしまってもよいとは思いますが……
私は昔コミケで西館担当時、東館を個別に頼んだ際全部すっ飛ばされた事があり、手違いがあったのは分かっているのですがどうにも未だに不信感が残っているところはあります。その経験からこの項目が生まれたといっても過言ではないくらいです。
購入後のやり取りに関してまで一元化するとリーダー自体が全く動けなくなってしまうのでよろしくは無いと思います。こちらは各個人でもある程度出来るようにしておけばよいでしょう。
・金
金のやり取りをどこまでリーダーが負うかは難しいです。
前項でもあげたとおり購入後のお金のやり取りを全てリーダーが行うのはリーダー個人が全く動けなくなってしまうので余りよろしくないかもしれません。ですが、ある程度まではリーダーを介したほうが分かりやすいでしょう、リスト自体を作ったのがリーダーである以上。
一時的な受け取りが多くなるためリーダーは余分に金を持っていたほうがよいかもしれません。それ以前にグループ内で金を持ってなさそうな人間に、ある程度金を持たせるためにもやっぱり余分に金を持っておいたほうが安全かと思います。その当たりも含めて、お金は大事なので注意した方がよいかなと思います。何より信頼に直結しますから。
私はいつも自分の予算しかお金を持ってこないので、依頼分の金を前借り?して購入に当てております、毎度申し訳ないと思っているのですがお金が……。
○差配の重要性②~人員配置、割り振りについて~
長くなりそうなので一旦分けました、こちらでは主に人の割り振りについてを書いていきます。
・人員配置
どのホールに何人当てるか、これも難しい問題です。リストと照らし合わせて頭を悩ませる事になるかと思います。各個人の能力、シャッターや壁の数などを考慮した上で無理のない人員配置を考えてみてください。シャッター要員と島中要員をどれくらいにするかがポイントです。
勿論、各員からの要望もあると思います。スタート位置をどうしてもこのホールにしたい、という要求には出来る限りこたえてあげましょう。応えられない場合はなるべく利便を図ってあげましょう。
前述しましたがC89において私達6人は東123に2人、東456に2人、西に2人、それぞれシャッターに1人館内1人という感じでした。勿論片方が終われば片方を助けに行くということが前提になります。
・割り振りについて
無理が無く、不満が出ない、現実的で、確実な、購入サークルの割り振り。
これが出来ればどれだけ良いでしょうか? 実際は無理は出ますし、不満も出ますし、割と現実的でない案が提案され確保に失敗する事もあります。
それでもリーダーはやらなければなりません。短時間で理想的な割り振りを行うのは至難ですが、大まかでもいいので頑張って仕上げてください。
ホールごとに割り振りに関しては自由を与える、とすれば責任はなくなりますけども、結局館ごとに割り振りが発生するだけです。それを見越して人員配置時に館ごとに差配できそうな人間を割り当てておくという手はあります。
もっとも分かりやすい手としては、リーダー自身が一番多く被る……というものがあります。これをやれば「リーダーが一番被ってるんだから他の人もそれくらいはやってくれませんかね……」という意思表示になります。この無言の威圧に日本人は弱いので基本的に効きます。後リーダーなので割りと自分の好きなように割り振りしてもいいと思います。自分の回りたいところを自分の方に割り振ってしまうのもよいでしょう。
とはいっても、できる限りは不満を取り除いた割り振りになるよう考慮しましょう。グループ間の信頼こそがグループの原動力の一つですから。
私の場合、例大祭だと指示を出す、つまりリーダー側なのですが、せいぜい100サークルを2人で分担するくらいなので大した量ではありません、シャッターも意図的に行きませんし。まあそういう場合でも上手く分担しなくてはいけません。例大祭13ですと私がチケット入場だったこともあり、私70、友人30というくらいで分担しました。私はホール跨ぎ、友人側はほぼホール跨ぎ無し。多少大げさな割り方ですが二人の回転能力の違いなども考慮した結果です。友人は買い物をしない本当の意味の友情支援なので、余りここの項目で例として上げるのは微妙だったかもしれませんが、まあそういう割り振りもあるという一例としてあげてみました。
○シャッター、壁の処理に関して
正直なところ、グループで戦う上で最大の障壁とも言うべき存在です。特にシャッターです、こいつをどうにかしないと勝負になりません、本当に。1章で説明したとおり、シャッターには超大手が配置されるわけでして、当然その分たくさんの人が並ぶわけです。超大手という事は人気なわけでして、誰かの要望に引っかかってくるわけです。結局誰かが行かなくてはいけないわけです。
シャッターで恐ろしいのは牛歩です、これが起こるともうどうしようもありません、全く動かなくなります。個人であるなら諦めて逃げるという選択肢も出てきますが、人の依頼物である場合そうも行きません。
リーダーと相談しましょう。LINEならばグループに飛ばして相談しましょう。判断を下さなくてはなりません。他とカバーをし合う事も視野に入れていきましょう。そもそも牛歩を起こしそうな所は後回しにしておくというのも手としてあります。勿論どんどん列が伸びてしまうというデメリットはありますが……
シャッターでもう一つ恐ろしいのは限数の問題です。要望が複数だったのに1限(つまり購入数が1つまでに限定されている状態)だった場合、どうすればいいのでしょうか? 購入後もう一度列に並びなおすしかありません。この行為を「ループ」と呼びます。ループする際もリーダーと相談をしておいたほうが良いでしょう、かなり時間を食う行為ですので本当に必要なのかどうかを再確認した上でループに挑んでください。
シャッター(及び偽シャッター:壁配置だが外に列が出されるサークル)はグループ全体の問題です、よく協議した上で対処しましょう。
壁はシャッターほど悲惨な事にはめったにならないでしょう、ただ事故が起こらないとも限りませんので注意は必要です。感覚的に並びが20分越えていそうなら危険信号がともってます、連絡を入れたほうが良いかもしれません。
最近の我がグループのトレンドは島中を最速で終わらせて壁に応援に行くという手段です。勿論初動で行かねばならないシャッターは押さえておきますが。序盤であればあるほど島中は早く終わりますからね(2章で述べたとおり)。もうちょっと人数が多ければ(遊撃隊的な人が多ければなおよし)よいのですが。
○なるべく依頼から先にこなそう
自分の買い物は大切です。自分の欲しい物を手に入れにきたのですから当然でしょう。
しかし、依頼を受けた以上は依頼をこなさなくてはなりません。依頼をこなすことでお互いの信頼が増します。信頼こそグループの原動力です。信頼が無ければそもそも人に依頼できませんからね。依頼されたのに後回しにして買えなかった……なんてことになったら目も当てられません。ゆえに、なるべく早く依頼はこなすべきなのです。
少し固い話になってしまいました。要は依頼を優先しつつ、自分の買い物を混ぜ込みながら上手く立ち回ってルートを作りましょう、という話です。
私はたまに裏切ることがあるので、あまり信頼されてないかもしれませんが、まあまあ依頼しあってるので、そこそこ信用されてるのかもしれません。そういう関係もまた、ありでしょう。
少し話がずれますがお金の話をしておきます。依頼された分の買い物に関してはなるべく購入した時に金額をメモするようにしておきましょう。もしくは頭の中に入れておいてどこか時間が出来た時にメモするようにしましょう。とにかくメモしましょう。私は指示を出すときに金額まで含めて指示を出しますけれど誰もが金額まで指示するとは思いません、また指示された金額と実態がずれている可能性もあります。ですので依頼された分の金額はチェックしておく必要があります。戦利品分配時何かとスムーズになるので推奨します。
○自分の購入サークルとの間の葛藤
前項で依頼を優先しようと書きましたが、そうはいっても我が身大事な事もありましょう。
特にソロをこじらせた人は、そもそも他の人と被り自体が少なくて依頼が少なく依頼される方が多い、依頼終了後に行きたいところが多すぎる、等の問題が起こり得ます。どうすればよいでしょうか?
なるべくリーダーと、グループと話し合いましょう。自分の要望、動きを伝えておきましょう。その上で自分の立ち位置や受ける依頼等について決めていきましょう。後悔しないようにするにはこれが一番です。後から言っておけばよかった……なんていうのがお互いにとって最も不幸なのです。
結局、最終的に回し方について決めるのはあなたです、あなた次第です。存分に葛藤しましょう。それもまたイベントの楽しみですから。
以上でグループでの戦い方についての話を終わります。
私自身コミケ、例大祭程度しかグループで動かないので余り詳しく賭けていないかもしれませんが、参考になりましたでしょうか?
これは一つのやり方であり、グループの動かし方はもっとたくさんあると思います。是非仲間とグループを組んでイベントを制圧してください。
「数、それは暴力である」
この章ではグループでのイベントにおける頒布物回収の手口を見て行きます。
あなたには心強い仲間がいます。時にはお互いの利益がぶつかり合うこともあるでしょう。
それでもやはり仲間とはいいものです。
利用し、利用され、信頼を育み、お互いの最適解を探して、自分の欲しいものを手に入れましょう。
この章ではほぼコミケを想定した書き方となっております。
○戦は数か?~数の暴力、要望の多岐化~
数です。
基本的に戦は数です。数の暴力こそが正義です。
2人、3人、4人、5人……増えれば増えるほどさまざまな動きが可能となります。
特にコミケのようにホール間をまたいだり、シャッターという超大手が存在するイベントとなりますと、分担できるということが大きな力になるわけです。
具体的に6人いたC89の3日目ですと、東123ホールに2人、東456ホールに2人、そして西館に2人という配置で、私は西の指揮を執りました。お互いに依頼しあうことでホール間を越えて手に入れられるという寸法です。
さらに西館において私が島中、もう一人がシャッターを分担しました。これによってシャッター島中両方の本を同時進行で手に入れることが可能となるわけです。
一人では、不可能です。不可能なのです。
ゆえに数は絶対なのです。
人数をかければかけるほど手に入れられる範囲が広がる事はお分かりいただけたかと思います。
が、デメリットも多少存在します。
当然ながらグループ人数が増えるとリーダーの負担(後述)が増えます。やれる事が増える分増えていくわけです。主な要因は要望の多岐化です。3人から出てくる購入リストと、10人から出てくる購入リスト、どちらが複雑な事になるのか考えるまでもありませんよね。各々の好みの違いからシャッターや壁が増えると、いかに人数が多くても分担が難しくなっていきます。お金のやり取りも煩雑化する恐れがあります。
このようにデメリットもありますが、基本的にはメリットの方が大きいでしょう、特にコミケにおいては。
-ここどこに入れるか考える-
(コミケにおいてグループを組むにあたり、リーダーは置いといて、サブリーダー的存在……つまり、館内の指示を出せる人間というのが数人いると非常に有効ではないかなと思っております。人数が多くなるとリーダーだけで指示を出すのは非常に困難、特に開始した後の連絡が煩雑化するのを避けたいので(いくらLINEがあるとはいえ)サブリーダー的存在がいると役に立つのではないでしょうか。また、遊撃隊的存在……つまり、「自分の買うものが最小限で、手伝いがメイン」の方、がいらっしゃるとぐっと楽になりますね。要求が少なくてしかもがっつり手伝ってくれるなんて神でしょうか? この有無は大変大きいものです。初手どこに配置しても不満がでませんからね)
-ここどこに入れるか考える-
○差配の重要性①~合体リスト作成、連絡手段、指示の一元化、金~
差配とは、要するにリーダーの采配のことです。リーダーの腕次第でグループ全体の動き、戦利品分配の円滑さが決まります。
リーダーのやる事を一つ一つ見ていきましょう。
・合体リスト作成
グループ各員の要望(購入リスト)をまとめ上げ、一つのリストを作成します。これを基にしてグループ全体を動かしていくわけです。この時どこまで合体リストに加えるのか……というのは各員の要望次第なので難しいところではあります。「そこは自分で行ってくれ」、という切捨てをしなければならないこともあるでしょう。
もう一つ重要なのは、複数依頼があった場合に購入数を間違えない事です。数間違いは非常に信用を失うので注意しましょう……、自分を数に入れていなかった、という失敗がよくあります。
これらの事に注意しながら作成しましょう。
・連絡手段の確保
昔は非常に重要でした。無線機を使って連絡を取り合っていた人が大勢いました、彼らこそ修羅勢だ……と憧れていたものです。
しかし時代は変わりました。移動基地局のおかげで開始直後の電波が飛び交う時間帯でもかなりスムーズに携帯で連絡が取れるようになりました。LINEにより多人数への連絡がさらに取りやすくなったと思います。
昔なら集合場所を先に決めておくことも多かったでしょうが、今なら後から決める事の方が多いでしょう。
ですのでこの項目は余り意味をなさないかもしれません。電池の持ちに注意しましょうくらいかと。
・指示をなるべく一元化する
なるべく、なるべく指示は一元化したほうが良いと思います。
グループ各員の横同士のつながり……やり取りを全てストップしてしまうのは流動性が無くなって余りいいとは思いません、ですが言った言ってない頼んだ頼まれてないの無用なトラブルの元になる可能性はあるのです。
購入指示に関しては一旦リーダーを介する、というのをなるべくならやった方がよいのではないでしょうか?
リーダー不在、時間が無い、リーダー自体が各人を信頼している、とまでなれば個別でやってしまってもよいとは思いますが……
私は昔コミケで西館担当時、東館を個別に頼んだ際全部すっ飛ばされた事があり、手違いがあったのは分かっているのですがどうにも未だに不信感が残っているところはあります。その経験からこの項目が生まれたといっても過言ではないくらいです。
購入後のやり取りに関してまで一元化するとリーダー自体が全く動けなくなってしまうのでよろしくは無いと思います。こちらは各個人でもある程度出来るようにしておけばよいでしょう。
・金
金のやり取りをどこまでリーダーが負うかは難しいです。
前項でもあげたとおり購入後のお金のやり取りを全てリーダーが行うのはリーダー個人が全く動けなくなってしまうので余りよろしくないかもしれません。ですが、ある程度まではリーダーを介したほうが分かりやすいでしょう、リスト自体を作ったのがリーダーである以上。
一時的な受け取りが多くなるためリーダーは余分に金を持っていたほうがよいかもしれません。それ以前にグループ内で金を持ってなさそうな人間に、ある程度金を持たせるためにもやっぱり余分に金を持っておいたほうが安全かと思います。その当たりも含めて、お金は大事なので注意した方がよいかなと思います。何より信頼に直結しますから。
私はいつも自分の予算しかお金を持ってこないので、依頼分の金を前借り?して購入に当てております、毎度申し訳ないと思っているのですがお金が……。
○差配の重要性②~人員配置、割り振りについて~
長くなりそうなので一旦分けました、こちらでは主に人の割り振りについてを書いていきます。
・人員配置
どのホールに何人当てるか、これも難しい問題です。リストと照らし合わせて頭を悩ませる事になるかと思います。各個人の能力、シャッターや壁の数などを考慮した上で無理のない人員配置を考えてみてください。シャッター要員と島中要員をどれくらいにするかがポイントです。
勿論、各員からの要望もあると思います。スタート位置をどうしてもこのホールにしたい、という要求には出来る限りこたえてあげましょう。応えられない場合はなるべく利便を図ってあげましょう。
前述しましたがC89において私達6人は東123に2人、東456に2人、西に2人、それぞれシャッターに1人館内1人という感じでした。勿論片方が終われば片方を助けに行くということが前提になります。
・割り振りについて
無理が無く、不満が出ない、現実的で、確実な、購入サークルの割り振り。
これが出来ればどれだけ良いでしょうか? 実際は無理は出ますし、不満も出ますし、割と現実的でない案が提案され確保に失敗する事もあります。
それでもリーダーはやらなければなりません。短時間で理想的な割り振りを行うのは至難ですが、大まかでもいいので頑張って仕上げてください。
ホールごとに割り振りに関しては自由を与える、とすれば責任はなくなりますけども、結局館ごとに割り振りが発生するだけです。それを見越して人員配置時に館ごとに差配できそうな人間を割り当てておくという手はあります。
もっとも分かりやすい手としては、リーダー自身が一番多く被る……というものがあります。これをやれば「リーダーが一番被ってるんだから他の人もそれくらいはやってくれませんかね……」という意思表示になります。この無言の威圧に日本人は弱いので基本的に効きます。後リーダーなので割りと自分の好きなように割り振りしてもいいと思います。自分の回りたいところを自分の方に割り振ってしまうのもよいでしょう。
とはいっても、できる限りは不満を取り除いた割り振りになるよう考慮しましょう。グループ間の信頼こそがグループの原動力の一つですから。
私の場合、例大祭だと指示を出す、つまりリーダー側なのですが、せいぜい100サークルを2人で分担するくらいなので大した量ではありません、シャッターも意図的に行きませんし。まあそういう場合でも上手く分担しなくてはいけません。例大祭13ですと私がチケット入場だったこともあり、私70、友人30というくらいで分担しました。私はホール跨ぎ、友人側はほぼホール跨ぎ無し。多少大げさな割り方ですが二人の回転能力の違いなども考慮した結果です。友人は買い物をしない本当の意味の友情支援なので、余りここの項目で例として上げるのは微妙だったかもしれませんが、まあそういう割り振りもあるという一例としてあげてみました。
○シャッター、壁の処理に関して
正直なところ、グループで戦う上で最大の障壁とも言うべき存在です。特にシャッターです、こいつをどうにかしないと勝負になりません、本当に。1章で説明したとおり、シャッターには超大手が配置されるわけでして、当然その分たくさんの人が並ぶわけです。超大手という事は人気なわけでして、誰かの要望に引っかかってくるわけです。結局誰かが行かなくてはいけないわけです。
シャッターで恐ろしいのは牛歩です、これが起こるともうどうしようもありません、全く動かなくなります。個人であるなら諦めて逃げるという選択肢も出てきますが、人の依頼物である場合そうも行きません。
リーダーと相談しましょう。LINEならばグループに飛ばして相談しましょう。判断を下さなくてはなりません。他とカバーをし合う事も視野に入れていきましょう。そもそも牛歩を起こしそうな所は後回しにしておくというのも手としてあります。勿論どんどん列が伸びてしまうというデメリットはありますが……
シャッターでもう一つ恐ろしいのは限数の問題です。要望が複数だったのに1限(つまり購入数が1つまでに限定されている状態)だった場合、どうすればいいのでしょうか? 購入後もう一度列に並びなおすしかありません。この行為を「ループ」と呼びます。ループする際もリーダーと相談をしておいたほうが良いでしょう、かなり時間を食う行為ですので本当に必要なのかどうかを再確認した上でループに挑んでください。
シャッター(及び偽シャッター:壁配置だが外に列が出されるサークル)はグループ全体の問題です、よく協議した上で対処しましょう。
壁はシャッターほど悲惨な事にはめったにならないでしょう、ただ事故が起こらないとも限りませんので注意は必要です。感覚的に並びが20分越えていそうなら危険信号がともってます、連絡を入れたほうが良いかもしれません。
最近の我がグループのトレンドは島中を最速で終わらせて壁に応援に行くという手段です。勿論初動で行かねばならないシャッターは押さえておきますが。序盤であればあるほど島中は早く終わりますからね(2章で述べたとおり)。もうちょっと人数が多ければ(遊撃隊的な人が多ければなおよし)よいのですが。
○なるべく依頼から先にこなそう
自分の買い物は大切です。自分の欲しい物を手に入れにきたのですから当然でしょう。
しかし、依頼を受けた以上は依頼をこなさなくてはなりません。依頼をこなすことでお互いの信頼が増します。信頼こそグループの原動力です。信頼が無ければそもそも人に依頼できませんからね。依頼されたのに後回しにして買えなかった……なんてことになったら目も当てられません。ゆえに、なるべく早く依頼はこなすべきなのです。
少し固い話になってしまいました。要は依頼を優先しつつ、自分の買い物を混ぜ込みながら上手く立ち回ってルートを作りましょう、という話です。
私はたまに裏切ることがあるので、あまり信頼されてないかもしれませんが、まあまあ依頼しあってるので、そこそこ信用されてるのかもしれません。そういう関係もまた、ありでしょう。
少し話がずれますがお金の話をしておきます。依頼された分の買い物に関してはなるべく購入した時に金額をメモするようにしておきましょう。もしくは頭の中に入れておいてどこか時間が出来た時にメモするようにしましょう。とにかくメモしましょう。私は指示を出すときに金額まで含めて指示を出しますけれど誰もが金額まで指示するとは思いません、また指示された金額と実態がずれている可能性もあります。ですので依頼された分の金額はチェックしておく必要があります。戦利品分配時何かとスムーズになるので推奨します。
○自分の購入サークルとの間の葛藤
前項で依頼を優先しようと書きましたが、そうはいっても我が身大事な事もありましょう。
特にソロをこじらせた人は、そもそも他の人と被り自体が少なくて依頼が少なく依頼される方が多い、依頼終了後に行きたいところが多すぎる、等の問題が起こり得ます。どうすればよいでしょうか?
なるべくリーダーと、グループと話し合いましょう。自分の要望、動きを伝えておきましょう。その上で自分の立ち位置や受ける依頼等について決めていきましょう。後悔しないようにするにはこれが一番です。後から言っておけばよかった……なんていうのがお互いにとって最も不幸なのです。
結局、最終的に回し方について決めるのはあなたです、あなた次第です。存分に葛藤しましょう。それもまたイベントの楽しみですから。
以上でグループでの戦い方についての話を終わります。
私自身コミケ、例大祭程度しかグループで動かないので余り詳しく賭けていないかもしれませんが、参考になりましたでしょうか?
これは一つのやり方であり、グループの動かし方はもっとたくさんあると思います。是非仲間とグループを組んでイベントを制圧してください。
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