1章.イベントに出かける前に
「イベントとは戦争である、戦争とは準備の段階で9割勝負が決まる」

◎サークルチェックを悔いの無いよう

これからいくつかイベントに出かける前の準備に関して項目を挙げますが、まずこの項目を最初に持ってきた理由を説明したいと思います。
皆さんはイベントの準備というと何を想像されるでしょうか?
普通のイベントの心得本などでは当日の服装ですとか、持ち物ですとか、そういったところが真っ先に上がってくるでしょう。
当然それらも非常に重要です、後ほど書きます。
ですが、この文章は残念ながらイベントにおける本の購入速度の最適化を目指すものです、そんなことより重要な事があります。
それは……サークルチェックです。

サークルチェックです。
何を当たり前のことを言ってるんだと思われるかもしれません、ですがサークルチェックはしなければいけません、本当に目的のイベントに対して全力を尽くしたいのであればこれが何よりも優先されねばなりません。
当日の服装も持ち物の準備も心構えも前日に行えます、サークルチェックは前日だけでは終わらないかもしれません(特にコミケを含む一定規模以上の大きさのイベントにおいては)
当日の予算は何によって決まるりますか? それはサークルチェックを行って購入リストを確定させなければ決まりません(突発的な頒布物に関しては除きます)
あなたは当日何を一番手に入れたいですか? 当然サークルチェックしなければ、分かりません。

サークルチェックなんです。
出来うる限り後悔の無きようサークルチェックすべきなのです。
当日カタログ買ってからカットを見ればいいや……という考えはもちろん分かります。そういう楽しみ方もイベントの醍醐味でしょう。私もたまに行います。
ですが本命のイベントだった場合その考えはいけません。
カットでは分からない物を売っていたとしたらどうすればいいのでしょうか?
カットだけでは判断できない良サークルがあるかもしれません。
好きなサークルさんが突発本を出しているかもしれません。
欲しかった本が、グッズがあったはずなのに気づかなかった……もう二度と手に入らない……
後で、後で悔やんでは遅いのです
先に情報を手に入れるのです。

そのためのサークルチェックなのです。
言い過ぎました。

チェックのやり方は色々あります。
カタログを事前購入してあればカタログから、公式サイトにサークルリストがあればそこから行えます。
昨今ではやはりツイッターのタグから探るのが主流でしょうか、ピクシブにお品書きが上がるよりも早く、情報も逐一確認する事が出来ます。当日会場での確認においても便利です。
ある程度の大きさのイベントでは可能ですがコミックマーケット(以下、「コミケ」)では大きすぎて無理、逆に小さなオンリーでもタグ自体が成立せず無理、というところでしょう。
その場合タグではなく作家さん自体をフォローして情報を得るというのが現実的ではないかと思います。。
Pixivのタグも有力ですね。
コミケ、COMIC1などではWEBカタログも活用したいところです。コミケの場合課金が必要ですが(フル活用する場合)。
コミケではカタROM(DVD-ROM版カタログ)が非常に便利ですので購入するのが無難かと思われます。
後は自分にあったやり方で自分の後悔の無いよう心の赴くままにチェックしましょう。

 私は本当に後悔したくない場合。サークルリストから全サークルチェックを敢行します、時間があればですが……。コミケ、コミケは少し無理がありますので知っているサークルを中心に気になったところをチェックしていく程度でしょうか。

この話は2章にもつながって行きます。


◎購入リストの作成
サークルチェックを行ったら購入リストを作成しましょう。
当然頒布物までチェックするのです……よ……?
そうしないと先にも言ったとおり予算が決まりません。逆に既に使う予算が決まっている場合は今度は購入物が決まりません。
3万円の予算しか出せないのに無尽蔵にチェックしていったら4万円を超えていた、では話になりません。
後者のケースの方が多いかもしれませんね。
ならばこそ、購入物までなるべく確定させておいた方がよいと言う訳です。

 私の購入リストは下記のような感じでして、これがずらっと買いたいサークル数だけ並びます。

 例:立01 ○○○○○ 500円か 初買いだが中身見た方がいい?+200円の本があるらしい(僕らのラブライブ!12より)

 スペース番号、サークル名は必須です。

 作品名も書けるとよいのですが少々冗長になるかもしれません。私は何も書かないときは新刊、それ以外はメモを書く、という風にしております。

 お品書きの有無により金額は推定になる事も多いです、が、この当たりは慣れてくると判断できるようになるかと思います(ページ数、カラーモノクロ等により判別できるようになってきます)
 100円200円程度のずれであれば大きな支障はありません。書店委託の金額から類推する事も可能です、よく使う手です。

 その他のメモはあってもなくても良いですが、あると若干便利です、購入経路を策定する時(2章)や仲間への依頼時(3章)に役立ちます。購入優先度などをつけるとさらに分かりやすくなります。

購入リストと予算とでにらめっこして削ったり、削ろうとしたら逆に増えて困ったりというのもイベントの楽しみの一つだと思っています。
できれば余裕を持ったリストにしておくと、突発的な買い物……当日頒布が決定した物や、その場で気に入った物を買ったりなどにも対応しやすいかと。この当たりは好みによって分かれるところでしょう。

コミケの場合はやはりカタROMを利用してリストを作成可能なのがありがたいですね。WEBカタログをフルに活用する場合はやはり課金が必要です。便利なのはカット絵がつけることが出来る点です。大変分かりやすいので重宝します。特に仲間に依頼する際は。


○マップの確保
イベントのマップ、サークル配置図を事前に手に入れられるのであれば、できれば手に入れておくべきでしょう。
会場はどうなっているか、どういうサークル配置になっているか、これらを把握する事は非常に大きなアドバンテージです。2章で解説します。

当日カタログ頒布のみのイベントの場合、当日まで手に入らないということも多いとは思いますが……

ある程度大きなイベントになると有志が作成されたサークル配置図(サークル名入りであればなおよし)があることもありますのでそれを逃さず手に入れておきましょう。自分で作れればそれに越した事は無いのですが……何分手間がかかるため躊躇してしまいます。
コミケにおいては白地図、サークルチェック済みの地図の両方を用意しておくと何かと便利です。やはりカタROMは偉大ではないでしょうか?


ここまでの準備によりイベントの勝敗はほぼついているといっても過言ではありません。準備がしっかりしていなければ2章以降の考え方や行動をとることは出来ないのです。

ここからの準備は割りと一般的なイベントの心得と同じになります。


○注意事項をしっかりと読む
イベントに参加するに当たって、公式サイトやカタログに書いてある注意事項はしっかりと読むようにしましょう。
読んでください。イベントのコンセプト、会場の制約によって内容は千差万別、一概にこうと決め付けるのは危険です。知らないうちにNG行為を行ってイベントに迷惑をかけるようなことはあってはならないのです。誰もがイベントの【参加者】の一人なのですから。

さて、建前はともかく本音を申しますと、一般参加者がもっとも気になるのは……やはり待機列形成時間および開場前待機におけるペナルティの有無ですよね。
注意事項に書いてある時間以降に並んで下さい、としか言えません。
それ以前に行く方はルール違反です。
イベントスタッフは毎回ルール違反者に対してペナルティを必ず課すべきではないのか?という意見はもっともなのですが、列整理の都合などでペナルティを放てないという可能性もあるので、ルールを守った側にとって不満の残る結果が出ることも結構ありますよね。
ですがルールはルールです、守らなくてはなりません。今後もイベントを続けて欲しいと思っているならばルールを破ってはいけないのです。会場問題と密接な関係にあるのですから。

こんな事を言っておりますが、私も恥ずかしい事にペナルティを食らった経験がございます。真に恥じ入るばかりです。
一番簡単で一番大事なこのルールを守るよう私自身も、そして、皆さんにも心がけていただきたい、と思っております。
1分1秒が惜しい、だがルールは破らない、ここに誇りを見出して欲しいのです。


コミケに関する問題に関してはここで語ることではないと思い省かせていただきます。非常に根深い問題です。


○お金の両替
最低でも千円札までばらしておく事を推奨いたします。
1万円札はなるべく減らしておくべきです、これは色んな記事や本にも載っているかと思いますが、お釣りのやり取りが煩雑になるのと最初の方に出されるとサークルさん側が困るためです。(用意したお釣りの大量放出に繋がるため)
イベント後半に1万円札を使うと逆に喜ばれるケースもありますので全て無くせとは言いませんが……

出来れば百円玉と五百円玉を大量に用意しておくとよいでしょう。
100~700円当たりの価格設定をしているサークルさんに対応するのが楽になります。お釣りの出ないよう支払うのはお互いにとってWIN-WINです(2章でも解説します)。

両替は銀行で両替機を使うのが一番効率がよいかと思います。枚数的に大分便利になりました(1日1回、500枚まで手数料無料)。
営業時間内しか使用できないケースが大半だと思いますので、その点に注意して利用しましょう。
また両替機の無い銀行もありますのであるところを探しましょう。

 私は面倒くさがりなためここの点を突き詰められておりません。たいてい千円札までは用意するのですが百円玉はコンビニの買い物等で10枚くらい用意する程度です。後は購入後のお釣りによってカバーしております。それで十分といえば十分ですが、本当に最速を目指すなら是非小銭も数を用意すべきでしょう。

くれぐれもゲーセンでやらないようにしましょう。業務妨害です。


○装備チェック
服装等に関しては他の文献にお任せしまして、ここではイベントを効率よく回るために必要と思われる物のみ列挙させていただきます。

・買い物用の鞄または袋
大変重要です。これがあるとないとで動きのスムーズさが変わってきます。
なるべくマチが広く(たまにA4の大きさの本がありますのでそれがすんなり入ると楽だと思います)、肩から掛けられる大き目の布袋がベストです。シンプルで丈夫な紙袋はいくつかありますが、手提げ系は指に負担がかかり辛くなることもありますからその点注意が必要です。また、持ち手の弱い紙袋は持ち手部分から破れる恐れがあります。
イベント周回中にサークルさん頒布の紙袋を入手できると分かっていたとしても、なるべくなら持っていった方がよいですね。早めに紙袋を手に入れに行かざるを得ず、購入ルートの柔軟性が若干失われるためです。
たくさん買う事を予定している場合は、最初から複数枚袋を用意しておきましょう。

 私は会場からの帰り道に紙袋の底を抜いた事が…本の入れすぎには十分注意しましょう(他の袋でカバーして何とか事なきを得ました)。
 くれぐれも本を20冊ほど両手の上に乗せて(両手が既にふさがっていたため文字通り乗せて運んでいました)コミケ会場を歩き回るような事の無きよう注意したいものです。私です。

逆に全く推奨できないのは、カートです。人ごみで危険、戦利品を即しまうのに向かない、小回りがきかない、スペースをとって邪魔……等、擁護のしようがないためなるべくならどこかのロッカーに預けて会場に入りたいものです(レイヤーさんは除きます、仕方ありません)

・スマホとモバイルバッテリー
ツイッターから情報を得るにせよ、LINEで仲間と連絡を取り合うにせよ、スマホがなくては始まりませんね。
今のご時勢で持ってない方を探すほうが難しいですが……
特にLINEは強力で、相手が連絡を確認したかどうかを既読で判断できる事、グループ間で即情報共有できることが強みだと思います。(ぼっちには……)
ツイッターは最後のサークルチェック(時間的な意味での突発本の有無、限数(1人につき最大購入可能数)の確認etc)の追い込みにかかせません。
コミケにおいては電波の問題があって長年開幕直後は通信できない状態が酷かったのですが、昨今は移動基地局などのおかげでかなり状況はよくなっていると体感ではありますが感じるところです。C89においては開幕直後でも普通に連絡が取れていました。
待機列に並んでいる間暇だと思われる方はゲームをされるのもよいでしょう。スマホ、万能ですね、電池の持つ限り。
ほぼコミケに限った問題ですが長時間の待機列、連絡の取り合いなどの理由からかなり電池は減ると思われます。モバイルバッテリーを忘れないようにしましょう。
突然電池が無くなり、仲間との連絡がつかず集合できなくなってしまったら目も当てられませんよね。十分注意してください。

 なお、私はまだガラケーのようです、関係各位にはご迷惑をおかけしております(後にスマホになったらしい)。

・印刷した購入リスト、マップ
これは人によってはもう要らないという方もいらっしゃるかもしれません。
スマホのメモで大丈夫という方も多いでしょう。コミケに至ってはマップ、リストの両方スマホで見られますから、もはや紙の時代は終わりを告げた……のでしょうか?
いえ、まだです。少しでも紙媒体に優位性があるか探ってみました。
 ①電池切れの心配が無い
 ②スマホと組み合わせて一度にチェックが可能
 ③購入ルート、メモの書き込みが容易
 ④仲間への指示が出しやすい、仲間からの指示を受けやすい
大きいのは③と④でしょうか?
④が大変アバウトな書き方になっております。スマホでも共有メモなどが出てきているとはいえ、金銭に関わる問題なのできっちりと指示を出したい場合は、ある程度印刷した紙があった方がよいかと思います。数が多くなればなるほど口頭は不安が残ります。
指示を受ける側も同様かと思います。

理想的なのは紙とスマホとの両方で見れるようにしておいて、上手く使い分けて行くことでしょう。
 私はばりばりの紙派です、まだガラケーのためでもありますが、基本的にコミケを除くとマップは紙(もしくはカタログ付随)になる事が多いですから、リストも紙の状態で統一しておいた方が扱いやすいという考えです。単に頭が凝り固まっているだけとも言います。印刷した物をまとめるバインダーがあると大変便利です。何か書き込む際にも便利です。

・飲み物(この項目は人によるので消す可能性あり)
食べ物はそれなりに我慢できても飲み物は中々我慢できる物ではありません。
開場前待機中や買い物途中で抜けて自販機に並んで買うはめになるくらいなら最初から持っていったほうが良いでしょう。
コミケにおいては会場周辺で買い物するのが億劫になるくらい人がいますので、もっと前の段階(家、最寄りのコンビニ等)で準備しておくのがベストではないかと思います。
夏コミにおいては死活問題ですので十分に準備を行いましょう。
ペットボトルホルダーがあると大変便利です、好きなサークルさんのものだとなおよしです。


○トイレに行っておく
出かける前にトイレに行っておいてください。
遠方から来られる方は会場入りの直前でいいのでトイレに行ってください。
体調をしっかり管理してトイレに頻繁に行かなくて済むようにしておいてください。
最悪開場までに待機列から抜け出して行ってください。
最低でも買い物中にトイレに行きたくならないようにしてください。

トイレは時間の最大の敵です。
コミケにおいてトイレは最大手(つまり最も人が並んでいるということ)です。
その他イベントにおいても一旦会場を出なければトイレに行けないことが多いです(建物内にはありますが、イベントが開催されている部屋やホールには普通ついていないという意味です。ビッグサイトやインテックス、みやこメッセなど大きなホールにはあります)。
1分1秒が惜しい開幕直後にトイレに行きたくなったりしたら目も当てられない惨事が待っています。

トイレは自然の摂理です。ですが、行かなくて済むならそれにこしたことはありません。
夏コミなど飲み物を多くとってしまうとどうしてもトイレが近くなるでしょう、頑張ってください。粘れとはいいません。体調に支障を来たしたら元も子もありませんから。
そのため、事前にある程度出し切っておくことが重要、というわけです。
各個人のデリケートな問題に関わるためこれ以上の言及はやめておきますが。

 私はたいていの場合出かける前にトイレに行って、家に帰ったらトイレに行くというパターンを採用しています。コミケをフルにいると仮定すると行き帰り含めて12時間(朝5時~夕方5時)ほど全くトイレに行きませんね。余り推奨しません。皆さんはほどほどにトイレに行きましょう。

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