サークル名:アイスガーデン
サイト:http://www.pixiv.net/member.php?id=16004679 http://twitter.com/natomo211
作品名:「しあわせの鐘が鳴る」
ジャンル:こと→ほの
メロブ通販:https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=184312
(10月1日0時現在在庫あり)



最初読んだときは流し読んで、それでもいい本だと思った
2回目読んだときは間を考えて読み、涙を流した
3度読んだときに、彼女達の全てを思い返し、感極まった

何度も読み返した
お昼に外で思い返しもした

皆に読んでほしいと思った
ただ素直に、そう思えた


この本がおそらく僕ラブ13の中で至高の傑作だと思っている
むしろ、これまで出会った同人誌の中でも5本…10本の指には確実に入る

ああ、出会えて良かった、という思いが強い

感想を書くのもおこがましい、そう思った
そういえる本に出会えたことに感謝をこめて


だが、それでは何も伝わらないし、私自身何を思ってこの本を推すのかを、書いて、ここに記さねばなるまい



傑作
短い(24Pあります)中に万感の想いが詰められている
読み終わると思わず「あぁ…」と嘆息を漏らすこと必至
この読後感に浸っていたい
おそらく、同じような話の本はたくさんあるだろう(実際似たような本は持っていなくもないし、見たこともある)
それでもこの本に会えてよかったと、思えた
この本だからこそ

本当は何も記さずまっさらな状態で読んで欲しいところではあるが、それでは感想にならないため、多少書かせてもらうとするなら

しあわせとは
しあわせの形とは
しあわせはたしかに、そこにあったんだと
たとえ秘めた想いが叶わなかったとしても、彼女のしあわせは

少し大人な感じを受ける絵とあいまって、雰囲気、情景とともに想いが流れ込んでくる
間、コマとページの使い方、台詞、最初と最後、、最後のページ
何度でも思い返させられる
この本に出会えたことに最大の感謝を


―きっと、この瞬間を待ってた―





















ここから先は本当に本の内容、というより台詞とかコマとかを書いてしまってるので注意、書いていいものかどうか悩んだが、書かないと自分が思ったことを書き記せないと思ったので書かせていただいた、まずい場合は消します








もっと細かくこの本の感想を書いておきたい
全頁見ていく


表紙のことり
この表情の意味は全部読んで、初めて分かる

1p
鐘の音
小さいほのかとことり、可愛い

2-3p、しあわせ
ほほえむことり、可愛い
「わたしたち ずっとずっと なかよしの だいしんゆうで いようね」
ほのかの笑顔
ここのことりの表情

4-5p
「やくそくね」、のコマをこっちのページに持ってきたところ

「世界で一番かわいい穂乃果ちゃんのウェディングドレス」
穂乃果か、ドレスか、前者…ではないだろうか、ことりのことだから
ここのことりの表情
大人なことり、湿布(根を詰めて作った事が伺える表現、多分)

6-7p
横顔のことりがより一層大人びて見える、唇の紅がそれを思わせるのか
ドレスを抱きしめることり
タイトル

8p
―熱を帯びたのは…―
見ほれるページ、服から察するに中学時代ということだろうか
このことりの表情、自分の持つ感情に気づいてしまった表情が、凄く、来るものがある

9p
―あの日から私は―
ここで切るのが憎い、続きはそりゃ分かる、だから書かない、詰まらされる

10p
―今日 穂乃果ちゃんは ほかのひとと結婚する―
(初回)
そうか、そう来るか…ですよ、片恋本だということは分かってたし、ドレス作ってた時点で薄々気づいてたけどそりゃそうよな、あー…
(何回も読んで)
ここのことりの表情と、穂乃果の背中、このあとの展開、彼女がそこに見たもの

―でもね―

「南先輩は~」

―私 しあわせだよ―

間にモブ後輩ちゃん(初回読んだときは軽く流してしまったが後書きに書いてあるのを見て、あーあーなるほどなーと納得した)をはさむ事で、間が取られ、その間によって息が逆に詰まるような感覚を覚える

(初回)
本当に、ことりはしあわせなのかな…?という気分にさせられた
(何回も読んで)
あぁ、本当に彼女はしあわせなんだな、だけど、それを知ってなお、俯瞰から見ている私は彼女のその気持ちに言葉を詰まらせられざるをえない

11p
―私も初めの頃は…―
そりゃそうだろう

「しあわせ」
このフレーズの意味をとても考えさせられる

―でも今はね…―
(初回)
このことりの表情、でも台詞は達観している感じを受けた
(何回も読んで)
初回に思ったのは余り間違ってはいなかったかな、という感覚


12-13p
―だから私は…-
「結婚おめでとう 穂乃果ちゃん」
ことりがこの言葉にこめた想いを、おそらく我々は知ることが出来ると言い張れるだろうが知る由もないだろう、作者自身はこの2pのことりに、何をこめたのだろうか?
決して搾り出したわけではない、純粋にそう思って出した最高の賛辞
全てを捧げると決めた、彼女の、賛辞

14p
15p




16p
17p

―見返りなんてひとつも 求めてなかった―

―でも、―
ああ、でも…

18p

きっと
この瞬間を待ってた



14-15pの見開きの破壊力
16pのことりの表情
17pを読んで、ことりの、穂乃果の、2人の物語を思い出し、μ’sの全てに思いを馳せる

―見返りなんてひとつも 求めてなかった―
そうだ、だって、親友なんだから、そう、


18p
―でも、―

2人のしあわせが重なった瞬間、親友でいられることのしあわせ。遠い日のやくそく。



【きっと この瞬間を待ってた】



この一文に何もかもが詰まっていて、それは多分何度読んでも解けないかもしれないが、少しだけ、少しだけ解くとするならば
自分自身の信じたしあわせが、間違いなんかじゃなかった、ってことを知ることが出来たから、かもしれないなぁ…と、思った
これが解答であるとは全く思わないけれど


後は流れ
真姫ちゃんいないけど、20pのことりの左は真姫ちゃん? それとも21pにこの横だろうか?
22p 穂乃果の笑顔は、幼い時と同じで、きっと同じで
22-23pのことりの表情の変化に、万感の想いが込められていて

最後に、あの日と同じ、鐘の音が鳴る

ことりのしあわせは、確かにそこにある


後書き、に書いてあることを読んで、もう一度読み返し、何度も読み返し、何度もその気持ちに浸ることが出来た


普段はハッピーエンドを推進する私が、確かにことりにとってしあわせなんだろうけど、一概にハッピーとは言えない(人もいるだろう)この話に惹かれて、最大級の賛辞を送っている理由は

【きっと この瞬間を待ってた】

の所を含め、全ての構成と台詞回しとことほの、ことりへの想いが伝わってくる点
何もかもがこの本に備わっていたからだろう

ことりの気持ちになって読んでみたりしたけど、間違いなく【きっとこの瞬間を待ってた】のところで泣いたわ、何度も泣いたわ

「結婚おめでとう 穂乃果ちゃん」のところで何か噛み締めて泣いたわ、これは多分間違いなんだけど(本作のことりにとって、穂乃果が別の人と結婚した事で彼女のしあわせが崩れたわけではないから、決して悲しみや悔しさや辛さはこの台詞に備わっていないはずなのに、なぜか泣いてしまった、彼女にとって素直な、最高の賛辞だったに違いないのだ、だけどそこにいたる経緯とかもあっただろうと思うと泣いてしまうのだ)

見返りを求めてなかったはずだったのに、それでもこの瞬間を待ってた
そのことりがしあわせでない、はずがないんだ

だというのに私の心は張り裂けそうで、でも、間違いなく彼女はしあわせだから…
最後のページの彼女のその表情が、物語っている


決して片恋の全てが哀しいものではない、その想いは間違いなく伝わりました



このような名作に、今後出会えるのか不安になるくらいに、名作
今ラブライブに夢中であることを差し引いても、傑作
多くの方に読んでもらいたい
メロブの売り上げランキングにはいってくるのも当然(10位) 当たり前である、世の中の人は皆見る目がある、凄い、過去の私を、アイスガーデンを知らなかった私をぶん殴りに行ってくれよ…頼むよ…




もう一冊買って布教と保存にしたいけど、この本は多くの人の手にいきわたって欲しいので我慢します
Love Merginalと、スピカテリブルと、これから、を聞きながら書いてみた、余計泣きたくなったけど、ことりはしあわせだから…だから泣く必要性はないんだよ、きっと


言葉足らずで、こんなのでいいのか分からないけど、何とか感想を書きたかった
伝えたい事がいっぱいあるけど、ここらへんで一旦区切り



私自身も、多分この本に会える瞬間を待ってたんだと思うよ

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索